【私的使える雑誌ベスト3】
雑誌から生まれる、お客様への共感

水本 泰彦さん
Hair Resort LIFEマネージャー  このサロンの求人を見る

 

“共感”。これが、水本さんがお客様と会話をするときのキーワードだ。「単に雑誌やテレビなどで拾った情報をもとにお客様とお話することももちろんできます。でも、それだと表面的に感じて、本当の意味でお客様とわかり合えたような気にならなくて。どんな情報においても、どこかに自分との接点はないか、共通点はないかを探して、自分の中に落とし込んでからお客様と会話をするようにしています」

だから、雑誌も単なる情報収集としてではなく、お客様と自分をつなぐ手がかりを見つけようと意識しながら読むようにしているという。「たとえば、F1層のお客様が多いので若い女性向けのファッション誌にも目を通すのですが、ユニクロやZARAといった自分の年代の男性でもなじみのあるブランドが結構紹介されています。そうなると、『あ、自分もこのブランドの服を持っていたな』『男性誌でもよく取り上げられているな』などと、自分にとって一気に身近な話題になる。すると、体験の共有や共感を持ってお客様とお話をすることができるんです」

決して義務ではなく、一連の作業を楽しんでいるように見える水本さん。「雑誌を読むという行為は、お客様との“共通点探し”のようなものかもしれません。それって、自分の世界も広がるからすごく面白いですよ」

1 andGIRL
F1層のトレンドを知るならこれ!
F1層のお客様が多いので、お客様の感覚が知りたくて毎月必ず読んでいます。今これが流行っているんだろうなっていう「キーワード」となる言葉が誌面の随所に載っていますし、表紙のキャッチコピーもわかりやすくて、“男性が読んでも理解しやすい女性誌”だと思います。僕は、F1層のお客様とは性別も年代も違うからこそ、情報の中から「このブランドのメンズ服を買ったことがある」「このモデルさん、最近よく見るな」など自分との接点を小さくても見つけ出し、できるだけ感覚の共有をしながらお客様と会話をするように心がけています。そのほうがお互いに楽しいですしね。
エムオン・エンタテインメント/毎月12日刊/690円(税込)

2 dancyu
飲食店の新規開拓に必須の一冊
食べたいから運動もするようになったというくらい、食べることが大好き。『dancyu』はそんな僕が10年以上愛読している雑誌です。世の中にはいろんなグルメ雑誌がありますが、僕にとって『dancyu』は女性と行ってみたいお店が充実しているという位置づけなんです。だから、デートに行くときに参考にしたり、実際に行ってみて良かったらお客様にご紹介したりもしています。おしゃれな店から立ち寄りやすい店まで載っているのも、また使いやすくて。いいなと思った記事は、保存したりもしていますよ。編集長の植野広生さんもたまにテレビで見かけるのですが、コメントのひとつひとつに食へのこだわりをビシビシ感じます。
プレジデント社/毎月6日刊/880円(税込)

3 Begin
80~90年代の流行から最新情報まで
ファッションやアイテムの今のトレンドから先読み情報、昔流行ったものまで知ることができるので面白いです。結構、80年代や90年代の流行りモノなんかも最新情報とうまく連動させて載っていたりして、その時代に青春を過ごした僕にとっては「ああ、そうそう!」なんて懐かしみながら読んでいます。こんな企画を思いつくなんて、編集者の方が僕と同世代だからじゃないのかな?とずっと想像しているんですが…。僕自身、買い物をするときの参考にしていますし、お店で30代から40代の男性のお客様にお出しすると、手にとられることが多いですよ。
世界文化社/毎月16日刊/670円(税込)

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